鬼殺し#9
???「貴女が伊吹美琴さん?」
先程まで本を読んでいた、かなりの美少女は伊吹美琴を探していたようだ。
伊吹美琴「そうだけど。てっきり彼氏でも待ってるように見えた」
???「そんな風に見える?」
伊吹美琴「見えなくもないかな。でも、外見が良すぎて男達が彼氏はいるだろうと思って告白してこない女の人に見える」
???「やっぱりそう見える?そう見えるよね」
図星。ダーツで言うところの真ん中を初心者が当ててしまうそんな感じ。
伊吹美琴は鬼と人間の区別をつける為、判断能力に欠けている。言葉遣い、外見だけでもあらかたの人間像をつかめてしまう。本人は不気味とだけ一言を言っていた。
伊吹美琴「顔が近い、顔が近い」
???「ごめんなさい。それと名前を言ってませんでしたね。紀伊摩耶と申します」
伊吹美琴「キーマ?」
伊吹美鈴「キーマカレーですね。私も好きです」
紀伊摩耶「違います!キーマカレーじゃありません!紀伊摩耶です!」
本人曰く、よくキーマカレーと馬鹿にされるそう。
伊吹美琴「ごめんなさい。わざとじゃなくてわざとなのよ」
紀伊摩耶「結局、わざとじゃないですか!それにこんな事を言いにきたんじゃありません!私は貴女と戦いに来たというか戦わなくてはならない存在です」
伊吹美琴「さっきも鬼と戦ったけど貴女も鬼なの?」
紀伊摩耶「私は貴女達と同じ存在です」
懐からオカリナを取り出し口で吹く。
その音色はどこか静かで荒々しかった。
制服が徐々に羽織に変わり、左手には刀を持っていた。
武装戦姫ワルキューレ Fate 柏木京介 @kasiwagi9625
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