鬼殺し#8
伊吹美琴は本来の目的である、忘れ物を取りに行くという行動を達成して、鬼になってしまいそのまま気絶してしまった、女子生徒を保健室に連れて行った。
そのまま、帰ろうと下駄箱に行ったところで、伊吹美鈴と遭遇。
息切れしているのを見て美琴は私のことを探していた事を悟る。
伊吹美鈴「お、お姉ちゃん大丈夫だった?」
人払いの結界が張られていても同業者には聞こえてしまうし、見られてしまう。
伊吹美琴「大丈夫よ、この通り」
伊吹美鈴「なら、よかった!」
伊吹美琴「心配しすぎよ、美鈴」
伊吹美鈴「だって、お姉ちゃん、1人でなんでも抱え込んじゃうし、解決しようとするしですごく心配なんだもん」
姉が妹の心配をするならわかるが、逆に妹が姉を心配するという構図が出来上がってはいるが、さっき美鈴が言っていた事は本当なのである。
学校の通信簿に毎回、
「なんでも1人で抱え込みすぎ、周りに相談しましょう」
と必ず書かれるほどなのである。
伊吹美琴「わかった、わかった。早く帰りましょう」
伊吹美鈴「あ、待って、お姉ちゃん」
図星を突かれ、話の流れを変えて帰りたい伊吹美琴は、早足で校舎を去った。
すると、学校の門で見知らむ他校の女子生徒がいた。
壁に寄っかかって、本を読む、まるで彼氏を待ってる風な感じで横を通り過ぎたが。
伊吹美琴は思わず彼女に見惚れた、あまりにも顔立ちが綺麗で、髪が綺麗で、足も、お腹も、しまっていて、女としては尊敬してしまうほどに綺麗だった。
そのまま横を通り過ぎようとした時、彼女は本を閉じた。
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