鬼殺し#7
羽織から元の学生服に戻り、周りは人だらけになるに違い。
いや、人は1人来ていないのだ。
何故なら彼女が変身したら自動的に人払いの結界が発動する。
だから、人が来ない。御都合主義も甚だしい気もするが、これが彼女達の当たり前。
伊吹美琴「派手に壊しちゃったから直さないと」
1枚鞄からお札を取り出し、教室の壁に貼る。
伊吹美琴「修復」
壊されてた、机、椅子、他人の教科書、黒板など様々な物が一瞬にして治った。
だが、伊吹美琴はこの修復のお札を使うのはあまり好ましく思ってなかった。
修復のお札はなんでも修復してしまうのである。
大きい建物から小さいネジまで。この台詞だけを聞くと何故好ましくないのか疑問に余ってしまうと思うけれど、本音を言ってしまえば、
人間の命
さえも修復してしまう代物だ。
伊吹美琴は子供の頃からずっと不気味で使うのが怖かった。お札を使うと人間から神にでもなった気分になり、自分じゃなってしまうから、私は人間と念じながらいつも使う。
伊吹美琴「さて、修復も終わったし、帰りますか」
伊吹美琴は肝心な事を1つだけ忘れている。教室に来た、本当の目的を。
伊吹美琴「あ、忘れ物を取りに来たんだった」
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