鬼殺し#6

刀が全体的に炎で真っ赤に燃え、髪が紅くなる。

これはお札の能力によるもの。

クラスメイト「ドウイウコトナノ、ナゼ、アナタノカタナハアカクナッタ」

伊吹美琴「それはお札に封印されている能力。フレイムの力。元々は貴女と同じ鬼なんだけど」

伊吹美琴は炎で真っ赤に燃える刀を携え、鬼に目掛けて進む。

クラスメイト「ナラワタシモ」

棍棒が出現し、それを伊吹美琴目掛けて放つ。

伊吹美琴は受け止めた、しかし、鬼の力の方が少しだけ上のようだ。

少しずつ、少しずつ、後方に伊吹美琴が下がっていく。

伊吹美琴「悪の心で強くなったと思うなー!」

足を鬼目掛けて思いっきり蹴り飛ばす。教室を突き抜け、廊下に飛ばされる、鬼。

伊吹美琴「あちゃー、強く蹴り飛ばしすぎたな。でも、貴女を封印すれば結果は大丈夫だよね」

腰から白紙のお札を取り出し、鬼に目掛けて投げつける。

すると、鬼が体が痺れたみたいに動けなくなる。

クラスメイト「ドウシテウゴケナイ」

伊吹美琴「封印の儀のお札に触れれば動けなくなるのよ。まあ、例外もいるけど。早く、終わらせましょ、家に帰りたいから」

1つだけ、コホンと咳払いをし。

伊吹美琴「簡単に終わるわよ、一瞬で鬼の魂を刈り取るだけだから」

炎で燃えている刀を鬼に向かって振るう。

たったそれだけで終わり。

クラスメイト「アナタノジツリョクハワカッタ、アトハカ…」

鬼はその言葉を最後に存在が消えてお札に取り込まれていった。

これにて一件落着。でも、伊吹美琴は気になっていた事があった。

伊吹美琴「この鬼は最後に何を言いたかったのかしら」

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