鬼殺し#4

–黒森峰中学校–

高雄奈央「え?私達以外の流派があるかもしれないの?」

日付は変わって次の日、伊吹美鈴はありのままの事を全て一言一句間違わず、伝える。

伊吹美鈴「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないけど一応聞いてみようかなぁと思って」

高雄奈央「どっちなのよ…」

伊吹美鈴「だからわからないんだってば、それに…」

高雄奈央「それに?」

伊吹美鈴「写真があって、でもぼやけててよく見えないんだけどね」

高雄奈央「写真があるの?」

伊吹美鈴「そうだよ、お姉ちゃんが持ってるけど」

高雄奈央「そうなんだ。私も調べてみるね、じゃあね」

高雄奈央はその一言で去っていった。

そこで伊吹美鈴は一息。

一瞬、たった一瞬、高雄奈央の顔が、まるで鬼のように、それか、閻魔様のように顔になっていた。

伊吹美鈴「あれは気のせいだよね…」

そう自分自身に信じ込ませるしかなかった。

だって、信じてしまえば今の関係が無くなってしまうかなしれないし、大切な友達を鬼だとは思いたくもなかった。

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