渡らない橋
【表現】[]内は補足情報
【表現】()内は口に出さない考え
人の領域クインスラントを統べたフルクリント王国を建国したヒノ・ノワール。の盟友コールト・ハレルは侯爵としてフラシル地方の統治を行っていた。
努力を怠らなかった祖先が百年ほど守り続けたコールト家の領地は現当主コールト・テルモンテ侯爵が受け継ぎ守っている。
二年程前『
支援者を求めていたシャホレーから
シャホレーが目指す
科学社会に不都合な
抑圧されていたシャホレーが固執し続ける手段は受け入れ難い内容だがそれを安易に否定したなら信用を得る事は難しい。
(シャホレーから信用を得るには微かでも良いから希望を与える必要がある)と考えたテルモンテは『フルクリント王国から承認されたなら』という可能性を告げた。
資金や環境の提供しているテルモンテはシャホレーから依存される関係を築くことが出来た。
シャホレーと出会ってから二年程が経った今、彼の目的は果たされようとしている。
リア山地の調査を命じていたシャホレーから送られた報告書を読んだテルモンテはフルクリント王国のヒノ・ムニエ王へリア
使者に書状を託したテルモンテは調査団の負担を軽減させるために急ぎ向かわせた。
コールト・ハレルはフルクリント王国が出来る前からヒノ・ノワールに協力し続けた影響でヒノ・ノワールから盟友と呼ばれた。
以後、コールト侯爵家とヒノ王家の関係は表向きな盟友であるがフルクリント王国やヒノ王家から特別扱いを受けた事は一度もない。
テルモンテはコールト家を存続させるために領民が誇れる『盟友』は有益であると考えているが状況次第で鞍替えもあり得ると不忠な思いを巡らせた事もある。
フルクリント王国へ不満を抱く事は有っても利があって仕える今の関係を壊す予定はない。
(世界が科学社会から
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