第4話夜メール

男は、二十時過ぎに自宅に帰って来た。


コンビニで買って来た弁当を食べながらスマホを見た。


あぁ、そうか返信してなかったな。


共通の趣味はフットサルか‥‥。


最近は、全くしていない。


この女は大学生か、しかし美人過ぎる。

サクラじゃないかと男は疑った。


『こんばんは、メール遅くなってすみません。フットサルやるんですか?』


直ぐに返信が来た。


『こんばんは。はい。フットサル大好きです。』


『そうですか。フットサル結構体力使いますよね?』


男は、冷蔵庫から缶ビールを出して飲み始めた。


久しぶりに良い気分だ。


『そうですよね。わたし体力無いからいつもみんなの足引っ張ってます。』


『俺は、最近は仕事が忙しくてフットサルしてません。』


男は、足首を骨折してからしないと決めていた。


この女は、まだ分からないが純粋だなと男は感じ取った。


『どんなお仕事されてるんですか?』


『システムエンジニアです。』


男は、高校を卒業後、パソコンの資格が取得出来る短大に進学した。


入学当初は、百人いた同級生が卒業式では七十人に減っていた。


卒業後は、大手の会社に就職した。

それと同時に一人暮らしを始めた。


『システムエンジニアですか、凄いですね。』


『別に凄く無いです。パソコンと毎日にらめっこしてるだけの仕事です。』


男は、酔いが回って寝落ちした。







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