第4話 いじめ
事あるごとに私は弄られた。
容姿を馬鹿にされた強いステロイドを服用していたこともあって顔がパンパンに腫れていたし制服は太っていた時に作ったものを着ていたせいで痩せてしまった体にはブカブカだったし何かを言われて冗談を言えるほどユーモアのある人間でもなかった。
なんでも真面目に受け止め過ぎていた。
その度にいじめはエスカレートした。
ばい菌が移ると言われることもあった。
私のだから盗んで良いとクラスメイトが周りに言っているの目撃したこともあった。
後から消しカスを飛ばされたり物を壊されたり色んなことが限界になってきた。
本当はわかってるくせに周りは見て見ぬふりをした。
私が周りを心配したように周りが私を心配することはなかった。
親に相談したのは後の方だった。
私が先生に相談しなかったのは姉がかつてそうだったからだ。
姉もいじめられていた。
いじめた方は忘れているだろう。
私に酷いことを言った親友もその言葉を忘れているだろう。
ただ私が学校に行けなくなった日の事それは理科の実験中だった。
私は姉の形見の文房具を使っていた。それをアルコールランプで燃された。お気に入りの下敷きを切り刻まれたそして私の髪の毛を数本引っこ抜き燃やした後、私のことを臭い臭いと彼女達は言った。
そして先生は止めもしなかった。
やっとの勇気でふざけんなと怒鳴った私の方が怒られた。
あまりにも理不尽だった。
そして帰り際に友人に言われた一言は「皆んなの前で話し掛けないで、2人きりなら良いけど。」
立ち直れなかった。
心が折れるってこういう事を言うんだと思った。
もう何のために学校へ通えばいいのか分からなかった。
母もそんな学校には行かなくていいと言ってくれた。
いじめグループのリーダーの親は商売をしていたのですぐに謝ってきた。だけどもう1人の親は母にうちの子は悪くないと言ったそうだ。
上部だけの謝罪なんかあってもなくても同じだった。壊れてしまった心が戻る事は無いから。
そしてやっぱり学校は何もしてくれなかった。唯一担任が建前上心配してくれただけだった。
私は今でもそう思う。
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