第216話硝子玉は何処迄も転じ

硝子玉は何処迄も転じ

徐ろ展望の碧眼DOLLは光彩を透かす


悔い散ら去る航海は何処に逝けども

常に微笑んでみえたモノで在る

嬲り弄んでは喰み砕かれ粉々

心滲みては歪んだ血痕を零すだけ


彼女の瞳は堕ち窪み、過去を刳る

未来の展望をその視界に伝染し

憑依した様に事切れ

くだらない泡沫とあいなり

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る