第200話闇夜に鮮(せん)を描いた

闇夜に鮮(せん)を描いた

私の思うままに

其れは美しく歪み

未知に堕ちた

欠けがやたらと蔓延るさま

なんと厚かしきことよ

季節を巡る子の

夜伽話は果てが無い

冊子は閉じられても

夢はひそかに花開く

細い路地で

ぽかりと空いた口から

滲み出る満月はぬらり

ひょんと廻り

時が過ぎ去ろうとも

突如と靡く白紙に

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