第199話物憂げな空に平行線

物憂げな空に平行線

水面に石切は数度跳ねた。

重く伸し掛る空気を払拭するように

何度も繰り返すその行為に意味は無い

石は沈んでいく

重力をなくした、その心は

無心で投げる未知に、

対岸に辿りつけるだろうが、なかろうが。

唯の遊びと空を切る、

奔る意思に委ねる思い すべからず。とも

楽に入る

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