第108話通り雨に刺し殺されようやと涙溢れる今

通り雨に刺し殺されようやと涙溢れる今

空虚にも喜ぶべきかなと奔り出す風と逢う

行交うは過ぎ去る文明たち

転機なく所詮杞憂 地に跳ね羽根と散らす

諾々曝すは小雹すら誰も知らないと堪え

もう直ぐ狂う陽光に身は渇くのだろう

季節は次次に死んでゆき並ばんと欲し

抱こうものならば泡沫と消える 光

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