第107話限りある鈍痛 槌で叩く紺碧の空

限りある鈍痛 槌で叩く紺碧の空

疲れた欠片を流し込む鋳型となる

小さな棺に乗りて星の浮かぶ湖面を滑る

愉しくもなろうさ、

いいかげんのカイトは潜る

新海は直ぐ水底に 膨らむ風船蟲を透した

下らない降らない青の世界

回遊凝視

歯車は鬱らぎ 隅に寄せた思考能力

高架下に置かれ おいでよとてまねき

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