第78話塒巻く昼下がりの電伝虫

塒巻く昼下がりの電伝虫

ぷるぷると鳴り響き

愛も変わらず味噌捏ねた

新物のお味噌汁は

山車もない都会の喧騒

火傷するほどの嘲笑をひとり

自重する

ねっとりと眼鏡を侵蝕する

白い視界

飛び散った山海 すっきりと

多量の未来を撒き殺された

霧がかる滑走路

いつまでも飛び立てない

湿気ったズル休み

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