第6話ただゆうるり均してゆく

ただゆうるり均してゆく

広げるも埋めるともなしに

心の中に生まれた隙間に対し

落ちゆく涙をくべて扉を得るが


仄かに明るい焚火の燃料は

深夜零時の路地裏で砂時計を孵した

懐中に潜むぼんぼりは揺らいで

光射抜く眼光薬売りの老婆

水色の天の川は地に魅せて煌き

アカシアの樹木の麓を湧かす


空中落下する種子

鳥の羽根が舞う余韻

眠りについて

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