四天王、現る

 購入したシュウマイを片手に持ち、コスプレイヤーと共に、四天王の元へ向かう。


 サイレントヒル方面の乗り場に向かう途中、待合室に豪奢な椅子に座る男がいた。


 あまりにも場違いな光景に僕はTPOの大切さを感じる。


 そんな僕を無視して、コスプレイヤーと男がにらみ合いを始める。しばらくの沈黙の後、男が苦笑まじりに言葉を発した。


「くくく…ローランよ…生きていたか」

「ああ、アスタルテ…貴様を倒すために俺は血の滲む特訓をしたんだ。仲間の仇、討たせてもらうぞ!」


 血の滲む特訓の割に肉体的には中肉中背であまり筋肉がなさそうなコスプレイヤーを見て、僕は疑問に感じる。一体どんな特訓をしたのだ。

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