第四の間 攻略完了


先ず、これで一体目。

ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン!  ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン!  ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン!

それでも数は多い。

熱線はシェリー君一人に向けられているが故にシェリー君が他の連中を心配する必要性は無い。

あの石人形達は単純な動きしかせず、学習もしない。熱線での熱割れは未だに有効策ではあるが、数は一体ずつしか減らない。面倒この上ないのは変わりが無いと言う事だ。


ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン!  ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン!  ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン!


『水塊』

ジュッ……………バキッ!

また一体。これで二体目。

ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン!  ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン!  ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン!

あぁ、数は一体ずつしか減らない。しかも一体減らす毎に加熱要員が一人ずつ減っていく。

要は、徐々に過熱の為の時間が増していき、割る迄の時間が増していく。

『面倒この上ないのは変わりが無いと言う事だ。』と言ったものの、正直一体破壊するごとに面倒は加速する。

ハァ………………………時間が掛かる挙句に面倒だ………………。










ドン! ドン! 

ドン! ドン! 

ドン! ドン! 

ドン! ドン! 

残るは二体。

熱線は二つ。それを互いに当てさせて熱を帯びさせようとする為に、調整が面倒な挙句に温まる迄の時間が長い。本当に面倒この上無い。

かと言って手出しも出来ないし、待つしか無いか………。

「これで、最後です!」

『水塊』・『水塊』

自分を挟んで二体の石人形に引導を渡す。

ジュ―!………………………バキッ!

二つの石塊がシェリー君の前に転がった。




「これで、5つの通路の内、4つを、攻略しました。

次が最後の可能性も、有りますが、隠し通路が、無いとも限りません。

油断せずに行きましょう。」

少し息切れを起こしながらそう言うシェリー君。

少し疲れが見えて来た。

まぁ、当然だろう。今日だけで狙撃未遂を加えて5回殺されかかっている。

要人もかくやという命の狙われっぷりだ。私とてそんな経験は無かった(ビシビシビシ)……筈…だ。

「本当に、宝が有るのかなぁ?」

「今の所、影も形も無いにー。」

「ぬぅ……だが、こんな踏破困難な障害がある以上、その先に有るのはこの障害に見合ったものであるだろう。」

「ねぇねぇねぇ、ここにもあるかな?」

「?他の所でも見つけた鍵の事かのー?」

そう、鍵。

通路の先の石人形の破壊と共に見つかる鍵。

鍵が有るという事は、つまりはそれと対応する鍵穴が有るという事。

鍵を掛ける必要が有る様な価値あるものがある事を匂わせる。

「ここには…………ありました。」

シェリー君がそれを聞いて辺りを見回すと、確かに在った。

金色の鍵。石塊の中に石のボールが有り、開けるとそこにはまたしても花飾り付きの鍵が在った。

「これで、鍵は4つ目。ですが、何処に使うか未だに解りませんね……。」

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