第9話【お礼はいいましょう☆ミ】

【魔法少女☆朝熊弓弧☆投票1位記念記者会見☆】

『リアルタイム視聴者数累計500万人』

『いいね総数635万件』

『低評価総数0件』



「今、大注目でファン数およそ50万人強と言われる、魔法少女界きっての超大スター【朝熊弓弧】さんのご登場です!!」


【歓声とフラッシュ音】


「あー、あー、マイクティスト↑、マイクティスト↑!!」


 ドームで開催された、記者会見には中央の弓弧以外全ての席には、記者、プロデューサーや各業界の頭領ドンが顔を並べていた。


「コホンッ」と一言咳払いをして、ある女性記者がマイクを向ける。


「それでは、特別記者会見を始めます。朝熊さんの人気の秘密はなんでしょうか?」


 しばらく考えた後、まるで呼吸をするように意見を述べた弓弧だった。


「ん~、私の所に魔物が来て、その後に続いて感謝を綴る人達が現れます。つまりですね……【私が歩けば人類も私と共に動きます】」


 会場のどよめきは地鳴りとなりドーム全体―――否、世界を揺らしていた。


 続けて女性記者は質問する。


「それは、あなたが台風の目という事でよろしいでしょうか?」


 弓弧は、眩しいフラッシュに嫌気が差したのか、「パチンッ」と指を鳴らすと1/3の機械が粉砕されていく。

 平然と話を続ける。

「まぁそうなりますね。全ての人の中心は己の為ではなく、私―――【朝熊弓弧】を軸として生活していると言っても過言じゃありませんから。」


 女性記者の質疑応答の時間はなくなりアラームが終了を告げる。


「それでは、最後に全人類ファンの方達に一言お願いします!!」


 弓弧は、机に脚を乗せると、長く女性らしい脚を組み合わせ一言。


「お前達の心臓いのちは私が握っているから、安心しろ」


 会場には、数時間にも及ぶ【弓弧コール】と握手会を熱望する列が都道府県の半分にも及んだとか及ばないとか。




【参考資料マジカル☆パンプアップ☆ユミコ第9話↓】


 記者「いま、話題沸騰ですがユミコさんは、どう思っていますか?」


 ユミコ「凄く嬉しいです!もう感謝しかないです!」


 記者「では、ファンの皆様に一言どうぞ!!」


 ユミコ「あなたの心臓ハートを鷲掴み物理的に🖤」

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