どうして勉強しなければいけないのですか?
なぜそれをしなければいけないのですか。
どうしてそうなんですか。
何でですか。
なんでだろうね。
なんで考えなくなってしまうのだろう。
子供の時にちゃんと教えてくれる人がいなかったんだろうね。
目的と手段がさかさまな人間は、対価のない綱引きに絶望する。
だから、しなくてはいけない。
しないためには、するしかない。
いつも後手に回る人生を享受する人間は卑屈だ。
どうしてしなきゃならないんだよ。
なんて口に出すのは恥ずかしいでしょう。
どうするか、どうしたいかだけだ。
どうして。なぜ。湧き上がる疑問は無知から生れる。
無知は無垢で気持ちがいい。
負けを認めて完全な敗者に落ち着いた者から投げかけられる言葉は、呪いにも似て。
小さな目をした、小さなものが、不幸を見つけて蠅のようにたかる。
それは、好奇心ではない。崇高なものではない。
知りたいという感情を、汚さないで。
したい。知りたい。
疑問はいつも胸の内。
心の炎の風をよけをするように、ページをめくって、金箔をはるように疑問を仮説へ。
そうして、闇の中でちらつく黄金のような知性が、内面からあなたを輝かせるのではないか。
ググった言葉や、鋭い言葉のとげは、即席で振り回して使えるが、何の面白みもない。
あなただけが拾い集めた言葉の鈍器で、世界を叩いて欲しい。
どうして勉強しなければいけないのですか。
どうして勉強しなければいけないのですか。
どうして勉強しなければいけないのですか。
それは、あなたを殺す鈍器が作れなくなるからだよ。
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