旗を掲げよう

休日、朝早く起きてひとつひとつ家事をこなす。


太陽がゆっくりと登るように、からだのリズムが少しずつ調子を取り戻してゆく。


私は動きすぎていた。

私は休みすぎていた。


登山のように、歩きすぎてもやすみすぎてもいけない。


ほどよいテンポで早めにテントを張る。

安心に勝る財産はない。

安心があるから冒険できるのだから。


安心は目に見えない。

安心は形にはならない。

ただ、「やってきた」中にだけ安心は貯まる。


滴のように、一滴一滴。

私は家事をこなす。


洗濯物が終わり、最後にサンスベリアの鉢を外に出す。


まるで大漁旗のように誇らしい、私のちょっとした自慢話。

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