TVは二十歳を過ぎてから

画面を見ると鎖で繋がれたように注視する。


好奇心を擽られたのではなく、偽りの好奇心を流し込まれたのだ。


合間に入るアルコールのようなCM。


一度目のこれでスイッチを切れるならば、まだジャンキーとは言えないだろう。


しかし、二度目のCMでさえ飲み干すなら、酔っぱらっているのだ。


テレビはお酒よりも危険だと思う。


幼い子供の貴重な脳の成長期を酒浸しにしてしまうのだから。


お酒は、上品に嗜むものだ。


すべからく、テレビは録画するべきだ。


電子の川は時と同質ではない。

川の流れは止められる。


溺れることを没頭とは言わないように、真の好奇心は潜るものなのだ。


TVの川はどこまでも続く浅瀬の川に似る。

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