幕間 其ノ一

みなさん、はじめまして鬼龍院きりゅういん あやめです!」

鬼門おにかど つばき・・・」

「つばきちゃん、なんなの、そのやるのない態度たいど?」あやめ

「だって面倒めんどうじゃん、それに二人ふたりだけで、なにすんだ?」つばき

一幕いちまくについて、いろいろになることとか、いたいことがあればって、さっきうらでメモわたされたんだけど」あやめ

だれだよ、そいつ?」つばき

らない、でもふく背中せなか原作者げんさくしゃっていてたよ」あやめ


へんやつだな、もういいからかえろうぜ」つばき

駄目だめだよ、まだ時間じかんあるから」あやめ

かまわないさ、なんだって、うちらは主役しゅやくなんだからな。そんなのにする必要ひつようなんて、どこにもないんだ。ひひひ」つばき

「あら、台本だいほんに、つばきが主役しゅやくだなんて、一文字ひともじってないわよ」かえで



  スタ スタ スタ

  スタ スタ スタ



勘違かんちがいにもほどがあるわ」もみじ

かえでめみじなんで、お前達まえたちがここに?」つばき

「どうしてもって、たのまれたからてやったのよ」かえで

「そんなことより、どーゆことだよ。主役しゅやくじゃないって!?」つばき



  スタタタッ



「つばきちゃん、てよ!?」あやめ

 台本だいほんりにって、あやめがもどってた。

なんだよ、これ!」つばき

 台本だいほんには、主要しゅようキャストのらんにつばき・あやめ・かえでもみじ・・・・・・とかれてあった。

「まあでも、主役級しゅやくきゅうってことじゃないのかな・・・」あやめ

「そうなのか?」つばき

「それぐらいのことで、大騒おおさわぎするなんてちいさいわね」もみじ

なんだと!がきんちょにはわからないんだよ。主役しゅやくともなれば人気者にんきものになれるんだぞ!」つばき

馬鹿ばかね、主役しゅやくだからって、人気にんきがあるとはかぎらないのよかえで

ちがうのか?」つばき

たりまえでしょ」もみじ

「つばきちゃん、そんなに主役しゅやくになりたかったの?」あやめ

「いや、そういうわけじゃないけどさ・・・」つばき

「つばきちゃんより人気にんきがあって、可愛かわい美人びじんてきたらどうするの?」あやめ

「どうするってどうもしないよ、わたしより、可愛かわいはたくさんいるだろうしさ。べつにいいさ、わたしわたしだから」つばき

「それはどうかしら」かえで

「どう意味いみだよ?」つばき

実際じっさい可愛かわい美人びじんてきたら、つばきなんてランクがいよ」もみじ

なにっ!?」つばき

「つばきちゃん、さっきにしないってったじゃたいの」あやめ

「がきんちょにわれると、むかっとくるんだよ」つばき

「それは私達二人わたしたちふたりが、つばきより可愛かわいいからよ」かえで

なんだって!?」つばき

「もう、つばきちゃんおこってばっかり」あやめ

「だってさ、がきんちょがむかつくことばかりうから」つばき

「いけないや、時間じかんがきちゃった!」あやめ

「え、わりか?」つばき

みなさん、一幕いちまくいかがでしたでしょうか?二幕にまくから、またあらたにおんなます。たのしみして下さい!」あやめ

「ちょっとてあやめ、どうしてそんなことってんだよ!」つばき

「それは、さっきも紹介しょうかいしてってタたのまれたから」あやめ

「「それではみなさん!!」」かえでもみじ

「え?」つばき

「「「次回じかいも、ここでえるのをたのしみにしてね!!!」」」あやめ・かえでもみじ

なんだ、それ!?」つばき

「「「では、さようならー!!!」」」あやめ・かえでもみじ

「だからなんだよ、それは!?」つばき

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