この作品、かなり深いテーマで描かれています。
主人公は初めて出会った発達障害の子供に、これまで蓄えた知識により理詰めで相手しようとしますが、相手にある問いかけをされます。
これ以上書くとネタバレになるので詳しくは書きませんが、この作品のテーマは発達障害だけでなく、人が生きていく上で陥りやすい一般的な問題の一つでも有ります。
今目の前に実際に居るその人間を見ずに
他者をカテゴライズして、勝手に自分の中で描いた像を押し付ける。
誰もが一度は経験した事があると思います。自覚のある無しは度外視するとして。
そんなテーマを象徴するような少年の一言が胸を深く抉りました。
傑作だと思います。