『人面葬』シミュラクラ
逃れた先は、瞬きされる地獄
・顔
灰色でひび割れた肌、やたらと目の部分が大きい人に似た顔を持つが、自前の眼球はない。
長い舌に小さな歯が並んでいる。子供のようにも見えるががっつりと不気味の谷間にいるため、不気味でしかない。
・体格
9802cm 14220kg
大柄で猫背な類人猿を思わせる体格。尾っぽはなく、お腹がポッコリと出ている。
筋肉質であり、大きく長く太い手足を持つ。
主に腕、背中、胸、太ももの外側部分に合わせて50を超える数の25cmほどの瞼のような切れ目があり、その中に頭を隠している。
・服装
頭部を隠している。
・ベル
右目の頭の裏側
・職業
非人道的脱出装置用生物試作型の失敗作
・経歴
異世界にて色々やらかしているカンパニーは、非常時にその世界から研究員などが危機に陥り、大急ぎで脱出することが多く、そのための研究も続けられていた。
その中で生物的アプローチからデザインされたのがこの個体。
まずスタートとして、いらないものは捨てよう、ということで頭以外の体を切り捨てることでコンパクト化、それを安全に輸送するための装置を生物化することでどんな悪路も走破できるようデザインされた。
それでこいつが完成したが、未だに完成には至っていない。
今回の戦争投入は後半部分、頭部を安全に輸送できるということを実戦で情報収集するためであり、結果がどうなろうが研究は続く。
・性格
人間の子供程度の知能を有し、強者には臆病で、人間のような弱者には強気。戦いでは一定の距離をとり、自分の頭コレクションを見せて反応を確認し、攻撃されなさそうならば距離を縮めて攻撃してくる。それ以外だと全力で逃げる。
デザインの方向性から本能的に人間の首を引きちぎり、空白になっている部分へ埋めたがる。そうでなくても落ち着きがないため、平常時の管理が現段階の最大の問題。
肉食、首のない人体を好んで喰らう。
・能力
純粋な身体能力はかなり高く、指の力だけで人の首をもぎ取れる。また5m垂直ジャンプら、ビルと木々にして自由に上り下りできるなど機動力は巨大な猿。バランス感覚も優れている。
ヘッドコレクション、顔の両目と、全身の瞼のような器官は開くと中がイソギンチャクのようになっており、中に捥ぎたての人間の頭部を入れるとその触手が取り込み、免疫を無視して一体化する。一度一体化すると脳の奥底まで触手が入り込んでいるため、分離は不可能。純粋な頭蓋骨としての強度から防御力も上がる。
千切られて間もない頭部ならば、触手より酸素を含めた栄養を供給され続けることで生き続ける。当然意識や感情もあり、繋がっているため本体のシミュラクラの痛点なども共有させられる。また逆に視覚をシミュラクラと共有するので、頭が増えるほど視野が広がる。
頭部は瞬きに加えて一単語程度なら発話できる。ただし舌を噛み切っても自害できない。一体化した頭部は掘っておけば半年は生き続ける。死んだら穿り出されて捨てられる。
・装備
首切りハサミ、刃渡り50cmほどの枝切りハサミのような巨大なハサミ。まんま人の首を切り落とすためのハサミで、握力と合わさってロボットの腕ぐらいならぱちりといける。
・口癖
コロシテ
タスケテ
ダシテ
(全身の頭が繰り返す言葉)
人質系生物です。
物理的にではなく、精神的にきついです。
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