わたしは、あらすじなどの事前情報を一切入れずに、まっさらな状態で読みはじめることが多いので、タイムトラベルを扱った作品ということすら知らずに読みはじめました。
一番に感じたのはバックトゥザフューチャーを初めて観た時のような、ワクワク感でした。
わたし自身もいくつか書いたことがある、大好物のジャンル!
しかも、女の子と男の子のふたりの視点から描かれる恋愛小説、、、
その意味に気づいたときには、もう胸がしめつけられるくらいに、キュンキュンしはじめ、続きが気になってしかたなくて、今日はここまで、続きは明日に、なんて無理無理絶対無理! というくらいに没入していました。
タイムトラベルものを扱うにあたって、
タイムパラドクスが起きないようにしっかりと作り込まれた設定や、登場するアイテム、、、
アイテムは特に使い方を知っている登場人物が主人公に実際に使ってみせるシーンが用意されていて、まるで自分が主人公になったような感覚を体験できます。
何億年も前に生息した植物や当時の地球環境などについてもしっかりと描かれていて、作者さんの作品愛を感じました。
難解な言葉や言い回しがなく、大変読みやすく、読み進めれば読み進めるほど、小説を読んでいると同時に、頭の中で映像に変換され、場面ごとの風景やキャラクターひとりひとりの表情が見えるだけでなく、声まで聞こえてくるような、、、
そんな貴重な体験をさせていただきました。
この小説に出会えてよかった。
そんな風に思わせてくれる作品です!