主人公は大卒の役者の卵。彼女も同じ境遇だったが、彼女の方が世間に認められつつあった。それをほんのちょっと引け目に感じながらも、主人公と彼女は今日も舞台に立つ。そんな時、彼女は言った。
「ガラスって何で透明か知ってる?」
その問いかけは、後になって重要な意味を帯びてくる。
そして彼女は――。
自室にこもっていた主人公の電話が鳴った。それはあり得ない人からの電話だった。しかも、傘を目印に待ち合わせすることになる。しかし主人公はその人を見つけられないまま、タイムリミットを迎えようとしていた。そんな時、主人公はあるものに気が付くのだった。
ちょっと切ない恋愛と、約束。
そして夢を追いかける主人公の物語。
是非、御一読下さい。