改めて「故意落球」の扱いを見直してみる
今年も夏の甲子園大会が開催され、熱戦が繰り広げられています。8/13の第二試合栃木の石橋高校対宮城の聖和学園の試合で「故意落球」の判定が出ました。その際の処置は「打者アウトでランナーの進塁は認められない」ということで、1死1・2塁が2死1・2塁になりました。
最初は、え?1死満塁じゃないの?って思いました。改めて「故意落球」の定義及びその後の処置を調べると、
「故意落球は併殺を防ぐためのルールで、走者が1塁にいるとき、内野手が打球に触れて故意に落球したときに適用」されます。処置としては「ボールデッドとなり、打者はアウト、ランナーは進塁が認められない」という事になるそうです。
ここで注目すべきは「内野手が」「打球を触れて」という箇所です。逆に言うと「外野手には故意落球は適用されない」という事になります。ですので、浅い外野フライで故意にグラブに打球を当て、落球して送球すればホースアウトまたは併殺が成立しうるという事になります。また、「打球に触れなければ」故意落球にはならないので、(インフィールドフライ宣告時以外)内野フライを取る格好をしてわざと取らないというプレーは故意落球には当たらず、通常のインプレ―になるので、これもホースプレーまたは併殺を取ることが可能なのです。或る意味「故意無捕球」ですね。
何だかインチキ臭いプレーですが、知ってるか知らないかで得失点に関係してくるという意味で知っていて損はないし、特に塁上走者の場合は相手がこのルールを知っていた場合、自分がどう走塁したらいいかが関係するので知っておいた方がいいでしょう。野球のルールは複雑なケースが多いので、興味深い点もありますし知ってて得をすることも多いです。野球雑誌の一口コーナーとかにもルール解説がある場合があります。この際もう一度ルールを見直すのもいいですよね。
(11/13更新)野球って意外な側面を持っているって事、ご存じでしたか? イノベーションはストレンジャーのお仕事 @t-satoh_20190317
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