今の阪神タイガースの病と、読売ジャイアンツと大谷翔平選手への期待の病との相関性について

 2024/06/12のオリックスバッファローズ対阪神タイガース(以下阪神)の試合を見ていました。結果は4対0のオリックスの勝利。私は阪神ファンなので、応援はしていましたが、久々に少しむかつきました。

 主な敗因としては

 1:選手が打席で「なんとしてでも出塁する」事を考えず、工夫もしないでただ漫然と打撃をした結果凡退している。ヒットを打つことしか考えていない。四球を選ぶとか、セーフティバントを試みるなどの姿が全く見られない。

 2:「次の塁を常に狙う、走者を進める」という意識に欠けている。ノーサインで盗塁を試みるなどリスクを取らない。盗塁のサインを出さないのも問題。

 3:私的に言うと、4回表に3点失点したのは、大竹投手が四球を2つ出したことに起因しているのでその時点で交代を考えるべき。結果的にそのあと立ち直ったが、結局4点目を取られている。満塁ホームランが出ても同点にしかならないし、終盤の5点獲得は至難の業(継投で抑えられたかはわからないが)

と分析します。

 今阪神が今「り患」している病名は「無欲・無思考病」とでも言えるかもしれません。ただ試合があるからしているだけ、としか私も目には映りません。それでは負けるのも当然かもしれません。試合ですから、好機に凡退もするだろうし、ホームランだって打たれます。それは単なる結果です。それははっきり言ってどうでもよいのです。問題は、上記1~3の事柄が続いているから、連勝できないという事です。

 1:ですが、そんなにヒットって打てるのでしょうか?今の首位打者ヤクルトスワローズのサンタナ選手でも.320です。32/100です。100回打席に立って32回しか安打が打てない、10回なら3回、1回(1打席)なら32%の確率です。これってそんなに高確率なんでしょうか?あのイチロー選手でさえも40%行かないのです。普通の選手だったらどうなんでしょうか?しかもイチロー選手は俊足を生かして内野安打も多いのです。

 2:ですが、膠着した試合、どうみても突破口が見いだせないときに指を咥えていて勝てるほど甘くないでしょう。だったらアウトになる覚悟でスコアリングポジションに進むメリットを取るつもりでチャレンジする気概が見られない。WBCにおいて阪神の鳥谷選手が9回2死の攻撃で1塁から盗塁してセーフになったときは身震いしました。そういう試合がみんな見たいし、仮に失敗しても状況判断さえよければ責められないはずです。なぜ、失敗する事ばかり考えているのか?と思ってしまいます。はっきり言って今の高校球児の方が1,2のことを考えて野球の試合に臨んでいる気がします。野球の基本です。それを忘れているのではないでしょうか?

 そして、表題の巨人と大谷選手についての事象と阪神の病気の相関性ですが、先程も触れましたが「ヒットやホームランでしか点が入らないと勘違いしている」病です。阪神もこれにひっかかると思います。イチロー選手の打率の話を出しましたが、1打席での安打の出る確率は40%未満です。更にホームランは仮にヒットの半分でも20%です。それを「いつでも打てる」という過度の期待はいかがなものか?とも思います。それこそ「大谷選手への過度の期待」です。大事なのは「各選手の心持・姿勢」しかありません。せめて「泥臭く一生懸命に頑張っている姿」を見たいです。結果は後で勝手についてくるはずですので、頑張ってほしいと思います。


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