試合の「流れ」について(2)
以前にも書きましたが、スポーツの試合ではよく「流れ」のが来ているとか、悪いとか言うことがよくあります。 野球の試合上で、この 「流れ」とは実際何なのか?と考えたとき、個人的な意見になりますが「試合中のキーポイント」であり、その時点で結果が良ければ自分のチームに試合に勝つ可能性をぐっと引き寄せる事ができ、その「勝ちムード」とでも言えるものだと思います。
これは一般論で「そんなの分かってるよ」って話ですが、その「勝ちムード」=「いい流れ」はそもそもどうやって形成されるのか?その構成要素の様なものについて考えます。
野球は(延長戦を除くと)通常1~9回まで攻めと守りを繰り返します。攻撃は9回(もしくは裏攻めでリード時は8回)、守備は必ず9回しますが、守備は攻撃より必然的に同数もしくは1回多いことになります。という事は「野球は守り勝たないと試合には勝てない」と言えます。ですから、私的には守備の方が攻撃より重要であるというスタンスでいます。
例えば、9回まで自チームがリードしていても9回の相手チームの攻撃(表裏は不問)を防いで自チームのリードを守りきれなければ何点リードしていても勝てません。それが野球の試合の構造です。
この例で行くと9回の表裏で試合が決することになりますが、その時に「良い流れ」で自チームが勝った場合はどうでしょうか?9回でX点差で自チームは負けている(もしくは同点)シチュエーションです。そこからX+1点取ってサヨナラ勝ちするという事になります。
「X=0~∞」が考えられますが、ここではX=0、即ち同点で9回裏を迎えたことにします。その場合、自チームは「1回の攻撃、3アウトになる前に1点(以上)取る」という事がこの試合での勝ちの「必須条件、ミッション」となりますね。そこで
「どうすればそのミッションが遂行できるか?」という事を考えます。そこで出てくるのが試合の「流れ」です。意外と簡単そうで難しいです。
大抵サヨナラゲームになる場合は《《8回の攻撃・守備で何かしらのアクシデントや通常では出ないプレーが出る》ことが多いような気がします。(流れが来る前回)
その具体例として「自チームの守備」「相手チームの攻撃」で「何かしらのイレギュラーなプレー、事象」が起きています。
「自チームの守備」⇒守備のファインプレー、三者凡退、ダブルプレー、ピンチを凌
ぐという事象
「相手チームの攻撃」⇒三球・見逃し三振、送りバント・盗塁失敗等、攻撃の戦術的
ミス
などが考えられます。審判の守備側の有利な判定、(攻撃側の不利な判定)もそうなります。雨や負傷による試合中断もあります。
それらは「運」ともいうのでしょうか、「メンタル的にアガる」とでもいう事象だと言えます。それらが選手全員に伝播することが「いい流れを作る」のではないでしょうか?逆の事象が「悪い流れが来た」という事になると個人的には分析します。
前出の通り「守備は攻撃より同数または1回多い」事、更に流れを作るのは「守備の機会が多い」という意味で守備はより重要だと思います。
「ピンチの後にチャンスあり」とよく言いますが、攻撃時にチャンスはあってもピンチはありませんね?やっぱり守備は重要だなぁと改めて思います。
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