ダイヤモンド内の「絶対神」である「主審」を味方につけると必勝する説

 そもそも正式な野球の試合には「審判」が4人もしくは6人必要になります。その際、投球のストライク・ボールを主にジャッジする「主審」が必須になります。

 審判が都合4人の場合、主審と3人の塁審(6人の場合、残り2人は線審)になります。その中で(試合)責任審判と言うものが必ず一人存在し、それは主審でない場合もあります。

 審判の判定は「絶対」でありましたが、昨今の「ビデオ判定」(MLBではチャレンジ、NPBではリクエスト)が横行?し、審判のお仕事が「絶対」ではなくなって来ています。

 しかしながら「聖域」が存在します。それは「主審のカウント判定」です。「ビデオ判定」はカウント判定では採用されません。ですので<主審のカウント判定は絶対>であり、それは<試合の勝敗に大きく関わる>ものなのです。

 ストライクゾーンは規則で決められてはいるものの、実際のところ主審はストライクだろ?がボールに、ボールだろ?がストライクに判定することができる「絶対神」なのです。

 よくTV番組の「野球選手あるある」等で「キャッチャーがカウント判定でおかしいと思った時アピールするか?」という質問があったりします。大概の選手は「主審にアピールしない、しない方が良い」と答えます。キャッチャーも主審の「聖域の判定」の重要性を知っているからです。打者も然りです。

 もし、神様でも楯突つかれたらやっぱりいい気分はしないでしょう。主審もダイヤモンド内ではある意味「神」ですし、また人間でもあります。「神」の言う事に文句をつけたら「こいつをちょっと苦しめてやろうか」とも思うでしょう。それが試合に大きな影響を及ぼすのです。主審はカウント判定に難癖したことや素振りなどを忘れないものです。ですので、その選手に「お灸をすえる」事は多々あります。

 また、主審によりストライクゾーンの「クセ」があり、インコースは厳しいが、アウトコースは広めにとるとか、打者の左右の違いによりストライクゾーンがずれるなどがあります。キャッチャーはその癖をいち早く読み取り、ピッチャーに投球させます。主審を味方につけると「神」を味方に付けると同じで、勝利にぐっと近づきます。

 「たかが一球、されど一球」であり、勝敗を分ける「カウント判定」があったりします。「あれがもしストライクだったら」なんて事も。まずが投手が投げないと野球は始まりません。野球の大本である「カウント」の重要性は「絶対神」である主審の判定如何であり、勝敗だけでなく試合自体を<創る>事さえできるとも言えるでしょう。「腫物には触れない」方が身のためで、逆に「神」に愛されるような選手を目指した方が良いかもですね。特にキャッチャーは?

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