野球で「試合に勝利する」事について考える
野球に於いて(その他のスポーツも含め)試合相手に勝つためには「1点」以上の得点を試合終了時までに獲得する必要があります。(当たり前ですが)
勿論攻撃時=打撃で得点を獲得する訳ですが、「無安打」でも得点できる
(他力本願的要素)という特性があります。
私的な考えですが「試合に勝利する」事が最終命題であり、試合時の個人の安打・ホームランに一喜一憂しない様にしています。極端な話ですが、上記の例の様に
「自分のチームが安打・ホームラン無しでも試合に勝利する可能がある」と考えます。そうは言っても安打・ホームランが出るとチャンスが拡大するので、それらが不要とは思っていません。
上記の考え方で言うと相手チームの「ミス」ありきで成り立つ考えです。また、
試合上では十分あり得る事ですが、その可能性はかなり低いです。
肝は前章とかぶりますが「そう言った事も可能性上あり得るので、あらゆる場面を想定して実行する」意識を常に持つという事です。
また攻撃時に「走者が二・三塁」の形を常に取れる場合、「得点を取り続ける事が可能になる高確率な場面」と考えます。先ずが「ダブルプレー」の可能性が通常より低くなります。
事例として具体的な得点パターンとしては無死と一死の場合、
A:ヒット
(シングル・内野安打・ツーベース・スリーベース:1点以上獲得できる)
B:ホームラン(3点獲得が確定)
C:ワイルドピッチ、パスボール・エラー等の三塁走者が生還できるという
相手のミスによるパターン(1点以上は獲得できる)
D:2連続死四球(押し出しによる得点:投手が交代しても連続四死球で満塁が続けば無限に得点できる)
E:タッチアップ、スクイズ等の犠牲打による得点
(二塁走者の走塁によっては2点以上獲得できる)
といった具合でしょうか。他のパターンも有るかも知れません。
この中で仮に二塁・三塁走者がヒットの出塁でないとすると、C~Eのケースでは
ヒット・ホームランが無くても得点が出来ています。
私の言わんとする所は「C~Eのケース」の重要性です。ヒットの出る可能性即ち「打率」ですが、NPBのいい選手でも「打率三割=10打席中3本の安打を打つ可能性がある」くらいです。裏を返せば「70%は凡打になる可能性がある」という事になりますね。更に言うと「ホームランの出る可能性はその三割の中の数パーセント」となり、確率的にはぐっと低下します。(そのケースが出るのもまた野球ですが)
その条件下から比較してC~Eのケースになる確率はどうでしょうか?
CとDについては、発生率30%より高いかどうかと言われると逆に低いかも知れませんが、打者の工夫・やり様が実現に影響してきます。Eについては理論上ですが上記の確率から言うと「70%の内のパーセンテージ」となります。確率計算のパイが大きいので30%よりもその発生率は高い様にに思われます。
C~Eは「安打・ホームランを打つよりも、打者・走者の振舞い如何でそのケースを自ら作る事が出来る、誘発できる」と言う所が着眼点です。その為には打者は勿論、「走者」の意識が重要になって来ます。「とにかく一つでも前の塁に進む」と言う意識の強さが物を言って来ます。打者も「安打・ホームランが打てないなら自分はどうするか、走者を進めるにはどうすればいいか」と言う意識が無いと成立しません。
少々せこい考え方ですが、どんな形であれ「得点は得点」なのです。また打者は
チャンスメークする為に「常に先頭打者のつもりでアウトにならない」努力をすればチームの勝利はぐっと自軍に傾くでしょう。
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