わたしの「珍プレー」のお話(1)
前章が高校時代のお話でしたので、調子に乗って私のやらかした「珍プレー」をお話します。
幸運な事に、2年生でレギュラーに選んで頂きました。その時の秋季の大会だったか、公式戦だったと思います。
私はフォアボールで一塁に出塁しました。その時、盗塁のサインが出たので二塁へ猛ダッシュ。その時、スライディングをした私に相手の遊撃手(ショート)が塁上に覆いかぶさってタッチしに来ました。タイミングがとても微妙でしたが、わたしには審判の姿も見えないし、ジャッジも聞こえません。私は勝手に「アウト」だと思って三塁側のベンチに向かってトコトコ歩き始めました。
三塁コーチャーの先輩がわたしに何か言っている様でした。その姿は見て取れたのですが、言っている内容が観客の声などでかき消されて分かりません。わたしは申し訳ない気持ちで落ち込みながら三塁側ベンチへ歩いています。(たまたまスリーフィートオーバーで無かったようです)
するとその相手のショートがわたしの背中にタッチしました。「アウト!」と二塁塁審のジャッジ。「え?」と思いました。実は「セーフ」の判定だったのです。それなのに自分で勝手にアウトだと思ってトコトコ歩いてしまったのです。三塁の先輩コーチャーは膝から崩れ落ち、観客席から微妙な声が聞こえてきます。私は「(自己判断ですが)アウトになって申し訳ない」事と「セーフなのにアウトになった」事のダブルショックを味わってしまいました。
という大勢の人の前で大恥をかいたというお話です。ショックで寝込みはしませんでしたが、同期部員の家に遊びに行く度に、その試合を観ていた親父さんに大人になってもこの話を必ず言われるようになりました。
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