第3話協力者

私が此のサバンナをひたすら歩いている仮に此処がアフリカの社会主義国家なら此処はアンゴラ其れともコンゴなのか判らない


 


それにしても人の気配は疎か動物の類が未だに見つからないのも非常に変だ・・そう成らば尚更あの建物は何だったのだろうか其れ程危険な物の製造又は管理をして居た場所なのだろうか


 


だが私と言う存在が見渡しても銃痕の類は存在しなかった是則ち「西側諸国又は現地の反政府軍または反政府ゲリラに因って爆破又は襲撃」と言う物がされなかったと言う事に成る


 


だからこそ自然に壊れたのだろう・・そして私は目の前に大きな溝が存在をして居て助走を突ければ何とか行けそうだし溝は其処まで深く無く填まっても腰まである程度だ


 


だからこそ私は此の見渡す程に南北に長く続く此の溝を助走をつけて飛び越えたが如何やら向こう岸まで届く事が出来ず溝に落ちる羽目に成り


 


そして足をくじくと言う碌でも無い結果に陥った故に私は無理に這い上がる事を止めて此の溝ある意味では天然の塹壕の中で身を横にした


 


そう無駄に体力を使う事は無い其れに少し外は熱いので私は此の涼しい天然の塹壕の中で休憩をする事にした


 


「失礼ですが貴方は何のフレンズですか・・御免ねさい私自身の自己紹介は未だでしたね私の名前はリョコウバトと言います以後お見知りおきお


 


・・・!もしかして貴方はカバンさんと同じ人のフレンズですか・・其れで貴方は何でこんな所で其の姿勢で居るんですか?」と声を掛ける存在が居たが私は最初何も答えないようにした


 


 


さて声を掛けた存在で「フレンズと言う単語」そして「カバンさんと言う人もしかして人物名」が出て来たのだ


 


そして私は自分自身の情報を出来るだけ隠す為に「私は私と言う存在が何者かも知らないし気が付いたら此の場所に居た


 


其れに此の場所に居るのは外が熱いのと少し怪我をしたからと言うのが理由です」と当たり障りのない事を述べたのだ


 


そうもしかすると私は確かに親から「キリル」と言う御大層な名を貰って20数年間祖国のロシア否ソビエト・ロシアの為に生きていた


 


だが此の体の少年の名前は知らないしもしかすると此の少年と言うのがSF映画に登場をする「人工人間」又は「人造人間」の類である可能性は捨て切れないのだ


 


もし「人工人間」として製造された生物兵器なら何故私は何の為に生まれて来たのか判らなくなるだろう


・・もしかすると「ソビエト連邦の復活の為に此の地に派遣をされた潜入工作員的な存在其れか社会主義のシンパ」なのだろうか?


 


「ねえ貴方は今起きられる状態に居ますか・・もし出来ないのなら私が他のフレンズも呼んで貴方の救出をするのを手伝う為に呼び行きますからジッとしてて下さいね


 ですから貴方は無茶な事をしないで其の儘でいて下さいね」そう自分の事をリョコウバトと述べて居た彼女と言うか女性が其の場を去って行ったのだ


 


・・・そう言えば何故彼女は自分の名前をリョコウバトと言う嘗て存在した鳥類の名を関して居たのだろうか?


 

そうリョコウバトと言う種族は昔北米大陸にかなり存在して居たが確か乱獲されまくったせいで20世紀の初頭に絶滅をする憂き目に有った事は動物の詳しい存在なら当たり前の常識となる


 

故に反資本主義的又は反自由民主主義的な共産主義者なのか其れともファシズムなのか其れとも反米主義者なのだろうか


・・否そんな単純な訳が無いな彼女の眼は確かに生気をした目をして居なかった俗に言う虚ろな目をしていた


 だが口調から淡々としているが何処かしら悲しみを帯びた声を発して居たのだ・・だからこそ「此の世は悲しみと怒りと絶望しか存在しないからこそ世の中なんぞ如何でも良いと言う刹那主義的思想」を持って居るかも知れない


 ・・まあ何方にしろ今の私は何も知らない無知な存在である事に変わりが無い故に多くの事を知り何故自分が今生きているのかを考えて行かなければ成らないな


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