第2話 帰還

  いつか 永い旅から帰るとき

  笑みさえ浮かべて 顔をあげていておくれ

  

  わたしの内と外に 時が残していったものを

  ふたたび受けとめようとしている こどもたち


  どんなに過酷な道であろうと

  いつかは 越えてしまえると 覚えていて

  ひとつの生命を宿した人として

  愛することも 傷つくことも 恐れないで


  いつも愛されていると

  忘れないで

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