第59話 えあこん

 吾輩はネコである。

 名前はちび太。



「ちび太、もふ~~~~もふ~~~~も……だめだ、暑い」


 ベッドにこてんしている吾輩に、いつものように気分転換しに顔をうずめてきたご主人様。

 しかし今日はすぐにもふもふを中断して、顔を離してしまったのだった。


 それもそのはず、今日の最高気温は35度の予報。

 実際この部屋も午前中だというのに、この夏一番のうだるような暑さとなっていたからだ。


 吾輩も丸くならずにのびーっとなって熱がこもらないように必死だった。

 それでもあまりの暑さにだれてしまっていたほどだ。


「うーん、気軽にもふれないのは創作のモチベーションに関わってくるな……しゃーない、エアコン入れるか……身体冷えるの苦手だからあんま好きじゃないんだけど、パソコンも熱もっちゃってるし、そうも言ってはいられないよな……」


 というわけで。

 今日からエアコンを入れることにしたご主人様だった。

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