第18話 早く着替えないとバレてしまいます!
お姉ちゃんが音夏が渡したプレゼントを開けた。その中はこの前ボクと音夏が2人で描いたイラストに白銀のサインが書いてあった。確かに音夏にこの前お願いされて書いた時があったっけ。白銀が動画の締めくくりでサインを書くから白銀のサインあるんですよね。
「如何して白銀さんのサインがあるの!?」
「そのイラスト私と白銀さんと2人で描いたんだよ?」
音夏は面白がってボクが白銀だってことを話さないでそのまま話を続けた。それを聞いたお姉ちゃんは驚きで固まってしまった。それを見て音夏がツボに入ったのか笑いを堪えようとしてるけど全然堪えられてなかった。そんなに面白いですか?
「お姉ちゃん」
「白音は知ってたの?!」
お姉ちゃんはボクの肩を掴んで揺らしてきた。そんなに揺らさないで欲しいんですけど。それにボクは言ってもいいのかな?音夏は言って無いからボクが言っていいのか分からないですね。ボクが困って音夏を見てもまだ笑っている。
「知ってるよ」
「私も会わせて!」
「もう会ってますよ」
ボクが笑顔でそう言うとまたお姉ちゃんは固まってしまった。今回は理解が出来なかったみたい。まぁ行き成り言われても意味が分かりませんよね。ボクとお姉ちゃんが話していると音夏がツボから抜けて話に入って来た。
「お姉ちゃんの目の前に居るのが白銀さんだよ」
「え?え?」
「だ~か~ら。白音お姉ちゃんが白銀さんなんだよ」
「えーー!」
それからボクが白銀だと証明したり説明したりした。それから今度はボクがプレゼントを渡した。
「出していい?」
「良いですよ」
お姉ちゃんが紙袋から出してボクが渡したプレゼントのノートパソコンを見てお姉ちゃんはまた固まってしまった。如何して今日はそんなに固まるんでしょうか?
「白音?」
「はい。何でしょうか?」
「これ。何万したの?」
お姉ちゃんが緊張した感じでそう聞いてきた。何でそんな事気にしてるんでしょうか?お姉ちゃんはプレゼントを受け取る側ですからそんな事気にしなくていいのに。
「15万円くらいですよ?それが如何したんですか?」
「じゅ、15万!何でそんな高いものプレゼントにしたのよ!」
お姉ちゃんはそう言って財布からお金を取ろうとしたから音夏と2人で必死に止めた。お姉ちゃんは止めた理由を聞いてきたけど誕生日って理由で強引に渡した。お姉ちゃんは最初困ったようだったけど最後には嬉しそうにしていた。
「そういえば白音何でこれをプレゼントにしたの?」
お姉ちゃんはそう言ってノートパソコンをボクに見せてきた。ボクがノートパソコンをプレゼントにしたのはお姉ちゃんのノートパソコンの反応が遅くなったのとお金をあんまり使わないから使っただけなんですけどね。
それからお姉ちゃんはボクのプレゼントのノートパソコンの充電などをして早速使っていた。音夏のプレゼントは自分の部屋に飾っていた。そんな価値はないと思いますよ。
「お姉ちゃんは免許取るの?」
「取るよ。18歳になったからね」
お姉ちゃんが免許取ってくれれば事務所に行くのが楽になるからありがたいです。それから青葉ちゃんは帰ると思ったけどもう遅いからってお姉ちゃんが泊まるように言った。ボクが送って行けばいいけどですけどね。今日は青葉ちゃんは親に連絡して泊まるみたいです。
「青葉ちゃんが泊まるのは鈴音の部屋でいいかな?今私と音夏の部屋散らかっててもう1人が寝れるスペース無いんだ」
「良いですよ」
青葉ちゃんそれでいいんですか?今は女装してるから女子だけど中身男子なんですけど。それとお姉ちゃんが自分の部屋に行こうとしていたボクに話掛けてきた。
「今日は白音のままでいてね。鈴音に戻ったら青葉ちゃんの精神衛生上良くないから」
「それならボクはリビングのソファーで寝るからいいですよ。青葉ちゃんはボクの部屋勝手に使っていいですよ。ただパソコンとかには触らないでください。仕事のメールとかが入っているので」
ボクはそう言って部屋に戻ろうとしたらまたお姉ちゃんに止められて「1人じゃ寂しいでしょ」って言われて何故か白音の姿で青葉ちゃんと同じボクの部屋で寝ることになった。ボクが床に布団を敷いて青葉ちゃんはボクのベッドで寝て貰う
「ごめんなさい青葉ちゃん。ボクのベッドで寝ることになってしまって。我慢してください」
ボクはそう言いながら頭を下げると青葉ちゃんは慌てて「大丈夫だから」って言ってボクに頭を上げさせた。最後の方も何か言ってたけどボクには聞こえませんでした。
それからボクは自分の部屋に戻って着替えようとしたけど面倒くさいから着替えを持ってお風呂へ向かった。
お風呂から出てきたら今日は疲れたからさっさと寝ることにした。
次の日朝起きたら青葉ちゃんがボクの事をスマホで写真を撮っていた。毎回思うけど何でボクを起こしてくれる人達はスマホでボクの事を撮るのでしょうか?青葉ちゃんはボクの事を起こそうとしてくれた見たいですけど写真を撮るのをやめてください。
それから2人でリビングに行って朝食を食べた。お母さんとお父さんはまだ帰ってきてないみたいです。青葉ちゃんの制服は青葉ちゃんのお母さんが持ってきてくれたみたい。何時持って来たんでしょうか?
「あ!」
「如何したの白音お姉ちゃん」
ボクが声を出したのを聞いて音夏はボクに何事かと聞いてきた。ボクが声を出したのには理由があります。一人称で分かると思いますがボクは今白音の姿をしているんですけど朝だから両親が帰って来ている筈だから早く着替えないとボクの正体がお父さんにバレるかもしれないので早く着替えてきましょう。
「早く着替えなきゃバレてしまいます!」
ボクはそう言って自分の部屋に急いで駆け込んだ。
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