第15話 いや、白音ちゃんの時と変わらないと思うけどね

今日はコスプレイベントの日。俺の仕事はステージで姉ちゃんと愛華さんとトークする事。それとステージでの司会が俺の仕事。


だけど朝7時くらいに社長から白音用のスマホに電話がかかって来たから白音の声で出たら今日俺が青葉ちゃんと一緒に今日のイベントに行く約束してるのを一昨日社長と青葉ちゃんが話してた時に聞いたらしい。それを聞いた社長が一緒に居れる時間を作ってくれたらしい。その時に関係者用のチケットを渡していたらしい。


「ありがとうございます」


7時に起こされたからリビングに行くと姉ちゃんが居て音夏も起きていた。それに2人とも朝食をもう食べてるみたいだった。何でそんなに早くに起きてるの?イベントってそんなに早かったっけ?


「あ、鈴音起こすの忘れてたけど早く準備して!」

「何で?」

「ステージでやるトークの打ち合わせとかがあって早めに来るレイヤーが居いて立ち位置とか確認出来ないから早めに行って確認するんだって。だから早く!」


姉ちゃんがそう言ってから自分の部屋に戻る途中で青葉ちゃんにメールアプリで連絡して7時30分までに俺の家に来てもらう事にした。部屋に着くと俺は白音の姿に着替えて赤色のカラコンを入れた。


それから30分後に青葉ちゃんが来た。お姉ちゃんが青葉ちゃんが来たことに疑問を抱いてたけどボクが説明したから納得してくれました。それから4人でイベント会場に向かった。


会場に着くともう愛華さんと社長が居た。確かに事務所が主催してるけど社長は絶対にコスプレしに来ただけですね。それから愛華さんとトークの打ち合わせをしてスタッフさんと立ち位置とかトーク時間とかの打ち合わせをした。


打ち合わせの後ボクとお姉ちゃんと愛華さんの3人で誰が最初に司会をするか話し合った。結果ボクが一番最初に司会をすることになった。何かボクが最初にすると盛り上がると思うからって言ってたけどどういうことですか?


打ち合わせが終わったからボクは青葉ちゃんと合流した。青葉ちゃんはボクがアフレコしたキャラのコスプレをしていた。


「白音ちゃんお疲れ様。まぁこれからまだあるみたいだけどね」

「青葉ちゃんはもうコスプレしたんだね。ボクは一番最初に司会があるからコスプレ出来ないけどね」


それから開始の時間の少し前まで青葉ちゃんと写真を撮った。ボクは今コスプレしてないから撮られることが出来ないからね。レイヤーの人たちはボクが居たから近寄って来たりしたけど楽しかった。


「そろそろ時間だからボクは行くね」

「行ってらっしゃい。頑張ってきてね」


ボクは青葉ちゃんと別れてステージ裏に向かった。暫く台本を読んでいたらイベントが始まった。イベントが始まったからボクはステージに上がった。


「みなさーん!おはようございまーす!」

「「「「おはようございまーす!」」」」


ボクがそう言いながらステージに上がったら会場に来てくれた人達がそう返してくれて盛り上がっていた。


「今日最初の司会をする琥珀白音です!よろしくお願いします!!今日は楽しんで行ってくださいねー!」

「「「「おおー!」」」」

「では今日最初は……」


こんな感じでボクは司会をしていった。ボクが司会をするのは午前で午後はお姉ちゃんと愛華さんが交代で司会をすることになってます。だからボクは昼休憩まで頑張って司会をした。


「あ、青葉ちゃん見つけました」

「お疲れ様白音ちゃん」


ボクは司会が終わってからすぐにボクがアフレコしたキャラのコスプレに着替えて青葉ちゃんを探した。青葉ちゃんがイベントを楽しんでる後姿を見つけて声を掛けながら近寄った。青葉ちゃんはボクの声に反応して振り返った。


「今日のメイクはキャラに寄せてないんだね」

「ステージに上がった時ボクって分からないとダメだからね」


ボクは今キャラのコスプレしてるんですけど何時もはコスプレするキャラに見えるようにメイクするんですけど今日は言ったようにステージに上がった時に白音って分かるようにメイクしました。


それからボクと青葉ちゃんはお昼ご飯を食べたりコスプレイヤーの写真を撮ったりした。ボクが写真を撮ってたらボクが白音だと気づいた人達も居てサインとかも書いた。


暫くそうして楽しんでたら休憩が終わってステージにお姉ちゃんが出てきた。午後の最初の司会はお姉ちゃんだ。その後はボクとお姉ちゃんと愛華さんのステージでのトークでそれが終わると愛華さんが司会をする。


「さあ、午後も楽しんでいきましょう!」


お姉ちゃんがノリノリでそう言って会場を盛り上げていた。流石お姉ちゃんボクと違って上手く皆を盛り上げることが出来るから凄いですね。やっぱりボクは前座が丁度いいんですよね。


「いや、白音ちゃんの時と変わらないと思うけどね」


それからボクも青葉ちゃんと楽しんでからステージでのトークの時間にあと少しになった。


「ボクはステージに行かないとけないから行きますね」

「うん。期待してるよ」

「うっ、期待しないでください」


ボクはそう言ってステージ裏に行った。ステージ裏では愛華さんがもう既に来ていた。お姉ちゃんはステージで司会をしてるからトークの時はお姉ちゃんはそのままステージの上でボクと愛華さんが裏からステージに上がって行くことになっている。


「次は白亜夏奈と五十嵐愛華と琥珀白音のトークの時間です!」


お姉ちゃんがそう言ったタイミングでボクと愛華さんはステージに上がった。今回は立ったままトークするので朝決めておいた立ち位置に立つ。


「最初の話題は……」




そうしてコスプレイベントは2日間とも終わった。

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