第10話 彼奴だけ弁当じゃないの面白すぎだろ!
「如何したよ2日間」
「風邪引いたんだよ悪かったな」
俺に話掛けてきたのは高校の入学式の時に話しかけてきて仲良くなった中村だった。その他にも中村の中学からの友達の八神と柴森も一緒に居るんだ。この3人が最も仲いい友達だ。勘違いしないでほしいんだけど友達少なくないからな他にも居るからな!中村達3人の顔はイケメンかな?って程度。まぁカワイイって言われる俺よりいいと思うけどな。
それから色々な話をしてたら担任の先生が入って来た。担任の名前は鈴木先生だ。男の先生だぞ?しかも体育が担当だから体デカいし。鈴木先生は色々と連絡してから教室を出て行った。
「そういえばこの前コスプレイベントに夏奈ちゃんと白音ちゃんと愛華ちゃんが来てたらしいぞ!」
「マジで!いいな~俺も行きたかったよ」
鈴木先生が居なくなってすぐに俺の机にさっきの3人が近づいてきてそんな会話を始めた。君たちそんな話してていいの?次の授業の準備しなくて。そんなに時間無いぞ?
「鈴音もコスプレイベント行きたかっただろ?」
「え?あ、ああそうだな。行きたかったよ。まぁ俺は風邪ひいてたからいけなかったからな」
そんな話をしてたら俺のコスプレ仲間たちが近づいてきた。こいつらはコスプレの話を聞くとどんな状況でも話に入って来るんだよな。コスプレ仲間たちは結構いて俺と俺と同じクラスの奴は2人。1人はボーイッシュな美少女一条
「俺たちも行きたかったんだけど学校だったし、まさか声優の3人が現れるとは思わなかったからな」
「そうだね。まさか白音ちゃんが居るとは思わなかったよ。鈴音ちゃん久しぶり~」
「青葉は白音ちゃん押しだもんな」
2人はそう言いながらチラチラ俺の方を見てきた。青葉ちゃんは俺の事が白音と気づく前から白音押しだったらしい。因みに青樹は押しは無いみたい。でも愛華さんと姉ちゃんと序でに白音の事は尊敬してるらしい。この2人は俺と姉ちゃんと同じ学校の有名人だったりするんだよね。俺たちって入学したばっかなのにもう有名人になってるって凄くね?
「白音ちゃんの話してるの!」
俺たちが話していると俺の後ろから声を掛けてきた人が居た。声を掛けてきたのは高校入学と共に声優になった新人声優の星名茜だった。星名は中学から同じでその時から声優になりたいって言ってて中学3年生の時に白音がアフレコしたキャラが出てくるアニメを見て憧れたんだって。だから白音の話が出てくると食いついてくるんだよね。
星名には白音がイベントに出現したことを話してたら最初の授業が始まるチャイムが鳴ったので皆席に戻って行った。それから特に何事も無く時間が過ぎて行って昼休みになっていた。
「昼食べに行こうぜ!」
柴森が俺を昼食べに行く為に食堂に誘って来た。でも俺は今日弁当を持ってきてるから誘いを断ることにした。話を聞くと柴森だけが弁当を持ってきてなくて中村と八神は弁当を持ってきてるらしい。
「悪いな」
俺がそう言ったら柴森は渋々食堂に1人で向かった。俺は自分の席で弁当を食べようとしたら俺の席に近くの席を付けて自分の弁当を置いた奴らが居た。そいつらは青葉ちゃんと中村、八神、星名だった。
「柴森ドンマイだな」
「だよな。彼奴だけ弁当じゃないなんて面白すぎだろ!」
「お前らは知らないんだよ彼奴の気持ちを!」
俺が柴森の事を話したら八神が乗ってきて中村がこの前同じ事があったから柴森の気持ちを分かってるみたいだ。なら何で一緒に行ってやらなかったんだよ。青樹は他の友達と食堂に行ったみたいだ。そして皆の話に耳を傾けたら将来の話をしていた。
「まずは鈴音ちゃんから聞きたいな?」
「何で俺なんだよ!言い出した奴から言えよ!」
青葉ちゃんが俺から将来何になりたいか聞いてきた。因みに青葉ちゃんは俺の事をちゃん付けで何故か呼ぶんだよね。最初は止めてってお願いしたけど全然聞いてくれなかったから諦めた。俺がそう言うと皆が星名の方を向いた。
「え?私は声優よ!当たり前じゃない」
星名がそう言うと皆でシーンとなってしまった。まぁ星名の将来なりたい事なんて分かってたからな。そんな空気になってしまって言い訳をしていた。攻めてるわけじゃ無いから大丈夫だよ。それから順番に将来なりたい事を言っていった。中村と八神はゲーム系かアニメ系の仕事って言ってた。青葉ちゃんはイラストレーターになりたいんだって。
「さあ、鈴音ちゃんの番だよ!」
青葉ちゃんが興味深々にそう言った。そんなに俺の将来なりたい事が聞きたいのかな?俺は声優なんだけど白音としてもうやってるから言えないんだよね。将来バレるかもしれないからな。まぁ無難に親がやってるアニメーターかイラストレーターって答えとけばいいかな?
「俺はアニメーターかな?もしくは青葉ちゃんと同じイラストレーター」
「私と同じでイラストレーターになりたいの?」
青葉ちゃんは俺がイラストレーターって言ったらとても嬉しそうにそう言った。何でそんなに嬉しそうなの?ていうか青葉ちゃんは俺が声優になるって分かってるでしょ?まぁ今でもイラストレーターみたいなことやってるけどね。
実は俺、SNSにコスプレの時とかに使ってる鈴音のアカウントと白音の時に使う声優白音のアカウントと動画投稿サイトのチャンネルの白銀からのお知らせの時に使ってる白銀のアカウントの3個あるんだけどその白銀のアカウントにイラスト描いてって依頼されることがあるだよ。前に依頼されてからお金を受け取れる様にしたりしたから完全にイラストレーターの仕事もしてるって事になるね。
それから俺と青葉ちゃんはイラストの話を始めてしまった。俺は話すつもりはなかったけど初めてしまったから付き合うことにした。他の皆もアニメとかよく見る人達だから話に付いていけてるみたい。
「一昨日の白銀さんの生配信見た?」
「ああ、見たよ。俺は家に居たから見れたけど青葉ちゃんは学校居たよね?何処まで見たの?」
「全部見たよ?いやーあのおじいさんは楽でいいよね」
青葉ちゃんは笑顔でそう言った。青葉ちゃんが言っているおじいさんは社会の先生で生徒の事を見てないから皆は色々な事をしてるんだよ。まぁ確かにあのおじいさんだったら見れるよね。青葉ちゃんの他にも見てた人が居たみたいだね。中村も見てたみたい。
「一昨日は急に生配信に変えたから吃驚したぜ。しかも周りに人も居たみたいだしな」
「何処でやってたんだろう?結構ザワザワしてたよね」
2人はそんな話を初めて俺は苦笑いしか出来なかった。だから話には入らずに見たこと無かった八神と星名に白銀の話をした。自分の話を自分ってバレない様に話すのは大変だった。暫く話していたら昼休みが終わるチャイムが鳴ったので授業の準備して授業が始まった。
「鈴音!ゲーセン行こうぜ!」
授業が終わって帰る準備してたら中村達がそう言ってきた。そういえば最近ゲーセン言って無かったから久しぶりに行って楽しんでこようかな?中村達と4人で話していたら俺に後ろから抱き着いてきた人が居た。背中に柔らかいものが当たってるから女子って事が分かるんだよな。大きさはあまり大きくはないかな?
「鈴音ちゃん!私も行ってもいいかな?」
俺に抱き着いてきたのは青葉ちゃんだった。まぁ前から偶に抱き着いてくるからもう慣れたけどな。毎回思うけど皆の前で抱き着いてきていいの?恥ずかしくないの?結構前に皆の前だと恥ずかしいって言って無かったっけ?
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