下層労働者を自称する主人公が下卑た口調で淡々と美少女を空から落とす職場について語っている。ファンタジーの世界にいるようでいて、まるで「蟹工船」のような閉塞した日常が現実感を持って襲いかかってくる。女の子が空から降ってきて、頭ん中がお花畑のおめたちみてえのが喜んでる裏でよ、俺たちみてぇのが働いてるのさ、と言わんばかりに読者に対する強烈なアイロニーを訴えかけてくる。これはファンタジーの皮を被ったプロレタリア文学である。新しく、斬新だ。