〇二月、其の〇五 【梅】


『梅がも 届かぬマスク コロナかな』



季語/梅

季節/初春

場所/家の近く

時間/朝


捕捉・備考/

 梅が咲いていたなあと、通り過ぎてから思ったのです。おかしいですよね。梅は本来香り高いはずです。匂いがまず先に漂ってきて、それから姿を捉えるなんてこともしばしばありました。にも拘らず、通り過ぎるまでそれが梅だと気付かないとは。

 そうして最後には、自分がマスクをしているせいなのかなと思い至ったわけです。

 蔓延する病気と言うのは、四季を感じる心のゆとりさえ奪ってしまうのだなあと、皮肉も込めて詠ませて頂きました。早く収束しますように。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る