第20話

【義侠団】の面接の後は妖精のホブゴブリン族の集団2組だ

家事を手伝ったりする妖精なのだが見た目が人族から見れば好まれる見た目をしていない

緑色の肌に赤い目 ゲームに出てくるゴブリンの見た目によく似ているため

森の中に集落を作るが、人族に見つかると討伐対象とされることが多い


討伐されそうになるがゆえに抵抗したりしてきたが、少しずつ個体数を減らしているのが現状だ だが、家事を手伝ったりする妖精なだけあって掃除、洗濯などの家事能力がとても高い、魔王に保護を求める意味もあり募集してきたのだ


彼らホブゴブリン族は本来とても穏やかな種族だ 裏方の仕事を得意としていて

魔王城にも今回応募してきたホブゴブリン族とは違う長年魔族領に住み

魔王城の裏方を支えてるホブゴブリン族がいるため 彼ら2組共雇用することに決める

そして、彼らにも守護と姿変えの魔術具を用意することにする


ホブゴブリン族の次は近隣の村から来た人間族と亜人族だ

人族と亜人族の夫婦など、人族至上主義のような国から逃げてきて村を作ったその子孫たちが多い いわゆるハーフの者たちが大半で 狼族と同じく作物の不作と山火事により生活が困難となったため応募してきた者たちで 彼らの身辺調査も問題なく 試用期間で受け入れるということになった


そして本日最後の狼族だ

代表としてきたのはあの日出会った子狼の母親とその夫

若い夫婦で村では村長をしていたという 若いがリーダーとしての能力が高く

彼の提案で村を離れ、魔族領に募集することにしたという

作物の不作は深刻で次の年まで無事に越せない者の方が多く、最悪全滅する可能性もあったと話をきく

もちろん、事前にシィの部下による調査が行われていて

実際、来年の収穫も見込めないほどの作物に対する病気が蔓延したとのことだ

他の村への被害を食い止めるため、出来るだけ早く燃やしたりして対処したのだが

どうやら発生源は彼らの村ではなく 人間族の王都周辺から流れてきた作物の苗が原因で近郊の村々もおなじように打撃を受けたそうだ


狼族は周辺の交流のある同じ狼族と話し合い、そして彼ら夫婦をリーダーとしてここまできたということだ

事前に調べていたこともあり、彼らの聞き取りにも不備はなく

守護の魔術具を用意すること、彼らにも試用期間として仮契約とすることに話をまとめる


当日の面接を終え、クーロたちは改めて面接をした者たちの確認を行う

執事頭と侍女頭にも意見を聞き、まずは礼儀作法の確認から

そこからどこまで出来るかによって次にやることに振り分けていくなどの手順

人数分の制服、作業服をサイズごとに用意するためにどれくらいかかるかなどなど


そして2日目の面接の者たちの情報確認をし、本日は解散となる

準備には時間がかかるが焦っても失敗するのは目に見えている

働くときはしっかり働き、休むときはしっかり休む、そのメリハリが大事だ


クーロは魔王としての仕事もある

解散後は魔王としての仕事を片付けるためにエスドと共に執務室に向かったのである



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る