第5話 闇 五

 高校時代の僕は、「闇属性」が判明した小学生時代に比べて、自分の運命を受け入れていた。

 もちろん、この「闇属性」のせいで、僕には小学・中学生の時、友達ができなかった。最初はそれを嘆き悲しんだが、高校時代になると、少し達観している自分がいた。

 『僕には、友達ができない。なぜなら、僕は仲良くなった人間を、不幸にしてしまうからだ。

 それなら、他の人のため、僕は仲のいい人を作らずに、ひっそりと生きた方がいいのかもしれない…。』

僕は、そう考えるようになった。

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