第3話 闇 三
噂というのは、どうしてこんなにも早く伝わるものなのだろうか?
そして、その出処はどこなのだろう?
僕はその「噂」の怖さを、身を持って知ることとなった。
「わあ~和男だ~。
みんな不幸になるぞ!」
「ど、どうしてそれを…。」
僕に浴びせられた声は、「闇属性」の診断を受けた後、それはそれは冷たいものとなっていた。
また、今までできた小学時代の友達に、
「一緒に遊ぼ?」
と声をかけても、僕は完全に無視された。
そして、僕がしょんぼりしながら自分の席に座ると、
「あいつと関わると、不幸になるらしいよ。」
「人を不幸にする友達なんて、いらねえよな。」
と、ひそひそ声が僕の耳に飛び込んできた。
「みんな…。」
まだ小学生であった僕は、その状況を大いに悲しんだが、どうすることもできなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます