第36話 幕間




シノ

『ねーねー。しーちゃん』

『この前言ってた恋バナどうなったのん??』

『見込みなさそうだから友情を取る的なやつ』


しー

『あのあと、どっちとも良好。男子のほうは相変わらずだけど、女子のほうとは仲良くなったよ』


シノ

『よかったね。私の知ってる人?』


しー

『かも。その二人、シノと中学一緒だし』


シノ

『うそ。誰誰?』


しー

『伏見姫奈さん』


シノ

『プリンセスだ』


しー

『やっぱりどこでもプリンセスって呼ばれるんだ』


シノ

『姫相手じゃ分が悪いもんねー』


しー

『そういうわけじゃないけど、伏見さんのこと、私も好きだから。だからその人を任せてもいいかなって』


シノ

『しーちゃんは、大人ですなw』


しー

『そう?w』


シノ

『で、男子は?』

『これ重要』

『名前聞けば、中学のクラスが違ってても多少はわかるはず!』

『美人のしーちゃんが選んだ男とは、果たして』


しー

『テンション高いw』

『別に美人じゃないし』

『男子は、高森諒くんって人』

『わかる?』


シノ

『そっか、タカリョーかー』


しー

『知ってるの?』


シノ

『タカリョーと姫奈ちゃんって付き合ってる?』


しー

『本人たち曰く、付き合ってないって言うけど、客観的には完全に付き合ってる』

『ように見える』


シノ

『やっぱ思うんだけど』

『私も、蓮見高行けばよかったなぁって』


しー

『今さらだね』

『高森くんってタカリョーって呼ばれてたんだ』


シノ

『そだよ』

『ま、そう呼んでたの私だけだけど』


しー

『いいセンスしてるってことは、仲良かったの?』

『その、タカリョーと』


シノ

『よかったよ』


しー

『そうなんだ』


シノ

『うん。だって、付き合ってたから』


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