第36話 幕間
◆
シノ
『ねーねー。しーちゃん』
『この前言ってた恋バナどうなったのん??』
『見込みなさそうだから友情を取る的なやつ』
しー
『あのあと、どっちとも良好。男子のほうは相変わらずだけど、女子のほうとは仲良くなったよ』
シノ
『よかったね。私の知ってる人?』
しー
『かも。その二人、シノと中学一緒だし』
シノ
『うそ。誰誰?』
しー
『伏見姫奈さん』
シノ
『プリンセスだ』
しー
『やっぱりどこでもプリンセスって呼ばれるんだ』
シノ
『姫相手じゃ分が悪いもんねー』
しー
『そういうわけじゃないけど、伏見さんのこと、私も好きだから。だからその人を任せてもいいかなって』
シノ
『しーちゃんは、大人ですなw』
しー
『そう?w』
シノ
『で、男子は?』
『これ重要』
『名前聞けば、中学のクラスが違ってても多少はわかるはず!』
『美人のしーちゃんが選んだ男とは、果たして』
しー
『テンション高いw』
『別に美人じゃないし』
『男子は、高森諒くんって人』
『わかる?』
シノ
『そっか、タカリョーかー』
しー
『知ってるの?』
シノ
『タカリョーと姫奈ちゃんって付き合ってる?』
しー
『本人たち曰く、付き合ってないって言うけど、客観的には完全に付き合ってる』
『ように見える』
シノ
『やっぱ思うんだけど』
『私も、蓮見高行けばよかったなぁって』
しー
『今さらだね』
『高森くんってタカリョーって呼ばれてたんだ』
シノ
『そだよ』
『ま、そう呼んでたの私だけだけど』
しー
『いいセンスしてるってことは、仲良かったの?』
『その、タカリョーと』
シノ
『よかったよ』
しー
『そうなんだ』
シノ
『うん。だって、付き合ってたから』
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