第17話 コンテストに応募してますか?

 このエッセイを読んでくれている人のなかにも、カクヨムのコンテストに参加したことのある人はいると思います。


 どうでしたか。

 良い結果でしたか。


 私は勝手に、――私のエッセイを読んでくれる人は、私のようにコンテストや公募に応じても、空振りばかり続く人なんだろう――と思っているのですが、やっぱりそうですか?


 私はカクヨムのコンテストに応じたことはありません。理由は、私の書く小説が、規定の文字数に足りないことと、受賞作とはあまりに作風が違っていて、応募に二の足を踏んでしまうからです。


 カクヨムのコンテストには出したことはありませんが、去年の『藤本義一文学賞』に応募したので、そのことを少し書いてみます。


『藤本義一文学賞』では、現代小説、SFを募集しています。


 私はSFに強いあこがれがあって、審査員の一人が、眉村卓というのもとても惹かれました。


 ――眉村卓に読んでもらえたらいいなあ。


 と応募した小説が『機巧の肖像』です。


 機巧の肖像

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886959297/episodes/1177354054886959385


 カクヨムに上げているということは、落選だったんですけどね(笑


 いい経験をしました。

 自作を真剣に読み込んだことはそれまでなかったですから。


 書いた後、プリントアウトして読むのですが、スマホの画面(私はスマホで執筆するタイプ)で見るのと紙で見るのとでは小説のイメージが全然違いました。


 表現の揺れのチェックや、誤字脱字のチェック、規定枚数に合わせるための書き直しなど、何度も何度もプリントアウトして推敲しました。


 これが「小説を書く」ということなんだ。


 執筆と同じくらい、下手すると執筆以上の時間が推敲に費やされるのです。自分の書いた文章と格闘することになります。

 おかげで『機巧の肖像』は、私の書いたなかではとびきり完成度の高い文章になりました。


 結果は、一次審査もとおらず落選だったのですが、意外にけろっとしてます。

 結果発表があった当初はとても残念で、その時は「嘘だろ、自信があったのに」と思いましたが、いまではいい勉強になったと思ってます。


 また、いずれかの公募に向けて書こうと思うのですが、こういうエッセイ書いてて貴重な時間を使ってしまっています。

 ま、気分転換も必要だということにしておきましょう(笑

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