第13話 小説に書いてはいけないこと

 小説は自由です。

 でも、世の中はそんなに自由というわけではありません。一定の不自由が存在するのが普通です。


 以前、こことは別のサイトでのこと。小説を投稿したことでアクセス禁止をくらい、サイトから締め出されたことがあります。


 なんで?


 と思いましたが、内容が児童虐待を扱ったものだったからでしょうか。暴力描写が過ぎたからでしょうか。理由が通知されないので私には分からないのです。

 納得いかないところもありましたが、いい勉強になりました。ネットではNGのです。


 これはカクヨムでも同じです。

 利用規約

https://kakuyomu.jp/legal/tos#prohibition


 の第13条に「禁止事項等」というのが規定されていて、違反すると利用制限を科されることがあります。その際、カクヨムはその理由を一切開示しないとしています(利用規約第5条)。


 理屈の上では、なにを書いても自由な小説ですが、という、よい実例です。





 小説は自由です。

 でも、利用規約とは別に、これだけはやっていけないと私が考える自由があります。それはフラストレーションのはけ口として小説を書くことです。


 フラストレーションそのものは小説を書く原動力となりえます。むしろフラストレーションを小説に昇華するのは、創作術の王道といっていいかもしれません。

 ただ、それはフラストレーションの対象を一般化し、客観的に捉えた上で、小説に再構築する手順が不可欠です。


 小説には


 これも以前私が書いた小説でのことですが、第10話の『文章力があがる方法』で触れた、ダメ出しをされた話。あまりに理不尽なダメ出しに腹が立った私は、ことのてん末を小説にして投稿しました。

 これの評判が悪かった。

 読んだ人から、小説に関してもダメ出しの嵐。私が二重にへこんだことは言うまでもありません。


 読者曰く、「それくらいで腹を立てているお前の方がよくない」。


 事実を客観視できていなかった私は、上司に対する悪意を小説の中で垂れ流していたようです。悪意の波動は即座に読者に伝染し、拒否反応を示された……ということでしょう。


 人を呪わば穴ふたつ

 

 私が戒めとしているところです。

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