第3話 カロヤカさんとライブ!?

「神回キターーーーーー! アイデアの神様ありがとう!」

 天は、アイデアの神が舞い降りたことに感謝した。


これは第2期を書いている時に思いついた発想の転換です。

女子高生の2人のショートコントでどうぞ。


「ねえねえ! ライブ、行かない?」

「いいね! 誰のコンサート? ジャニーズ? 乃木坂48?」

「違うわよ。」

「じゃあ、誰のライブよ?」

「ライト文芸部よ。略して、ライブ。被ると申し訳ないから、!?を付けといたわ。」

「なんじゃそりゃ!?」

「どうもありがとうございました。」

 (ン)も考えられたが、見た目が悪いので却下。


「立派なコントだわ!?」

 麗もあらすじに使用されるのが分かる納得の出来である。

「確かにライト文芸部って、どんなに軽いといっても、文学ってつくと重苦しくて、近寄りがたいイメージですよね。ニコッ。」

 笑は、自分の所属するライト文芸部を気軽に悪く言う。

「やはり堅苦しいイメージを吹き飛ばすには、セクシー写真集が・・・ギャア!」

 大蛇は、風紀を守る麗にセクシー写真集の角で殴られた。

「ライブ!? 絶対にライト文芸部とは分からないでしょう。」

 カロヤカさんがしっかりとしめる。

「コンサートをしましょう! 今の時代、声優はアフレコだけじゃなく、歌って、踊って、サイン会もする時代よ! ライト文芸部だって、イメージチェンジをすればいいのよ!」

 苺は珍しく顧問らしいことを言う。

 確かに昔の声優のイメージは暗かった。現代は、ドラマと映画がコケタので俳優・女優が死んで、アニメだけが生き残った感が強いから、声優も脚光を浴びてる感がある。


「ごめん! その前に、タイトルが「ライブ!?」だけだと、ラ〇ライブや、アイドル好きから苦情が来るから、「ライブ!? 軽い文学部のお話」に変えとこう。」

 部長の天は、いつでも部活のことを思っているのだ。

「エクスキューズ・ミー。」


「ということは、私たちライト文芸部は、ショートコント集団を目指すのか? やってやろうじゃないか!」

 天は、ショートコントをやる気満々である。

「違うでしょ! 天の過去の作品を利用するための前フリよ。」

 麗は、思わずセクシー写真集を手に持って、天に殴りかかろうとしたが、ギリギリの所で踏みとどまった。

「部長のまともな過去作品を投稿して時間を稼いでいる間に、次の展開の構想を練るという作戦ですね。ニコッ。」

 笑は、麗のフォローもできる賢い子。

「ライト文芸とは、常に2手3手、先を考えるものだよ。次は、セクシー女教師・・・ギャア!」

 大蛇は、真面目にセクシー路線の先を考えたが、麗からセクシー写真集が投げつけられ顔面にヒットした。

「前回同様、部長が書いた作品ということにしておきましょう。」

 ライト文芸部でまともなキャラクターは、カロヤカさんだけである。

「でも、ライト文芸部の今後の活動として、オリジナル寸劇をやることは面白いかもしれないわね。」

 苺は、あくまでも文学は作品で、ライトはパロディーを求める。

 つづく。

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