白い子
第18話 お勉強しましょ 1
目の前のコテージ(結構立派)に近づいてみる。
中から優しそうなおばあさんが出てきて、食べ物勧めてきても食べないぞ!
気合を十分にいざ!コンコン。
・・・返答なし。
無人かな?
試しにドアを押してみると・・・。
入れましたよ!
しかも中はファンシー・・・。
フリフリです。
入って左側がリビングになってるんだけど、ソフィアには白と黒の猫のぬいぐるみが。
その奥にはダイニングがあって、テーブルにはレース編みのテーブルクロスが。
もちろん窓のカーテンはフリルが可愛いです。
いやぁ・・・今までの自分に縁遠い物がいっぱいだ。
中には人の気配がしないけれど、確実に誰かが住んでいる気配はする。
たぶん女の人。
その時、外からゴトンッ!と言う大きな音が聞こえた。
私は素早く窓辺に寄り、細心の注意をしながら外を見た。
が、あまりの恐怖にブラックアウトしました。
* * * *
目を覚ますと眼前に、白と黒の猫が。
ビックリして起き上がると、後ろから声を掛けられた。
「お、起きたか?ったくチビじゃなきゃ不法侵入で叩き出してたぞ」
飽きれた様に言ってくる目の前の男性を見上げた。
黄緑色だ。
頭がね。
正確には、髪の毛だけど。
顔はイケメン。ついでにイケボ。
だが、目つきが悪い。
「大丈夫かー?」
と黄緑イケメンが目の前で手を振る。
「あ・・・はい。大丈夫です?」
「なんで疑問形なんだよ・・・」
飽きれながらも丁寧に返事してくれた。
「取り敢えずコレ飲め」
手渡されたのは、ホットミルク。
コレ飲んだら殺される?いや、起きるまで待っててくれたから平気かな?どっち?!
ダメだ頭がパニック。
ちょっと整理しよう。寝起きに黄緑色のイケメンがホットミルクの入ったマグカップを渡してきて飲め。←今ここ。
え?整理してもプチパニックさ。
因みに、マグカップには三毛猫が描かれております。好きだな猫。
私も好きだよ、にゃんこ。
動かない私を見て、黄緑イケメンは私の斜め向かいに座った。
「ソレ、毒とか入ってないから飲めよ。まだ熱いから気を付けろよ」
ナニそれ。気遣いまでイケメンか。
そこまで言われて飲めませんとは言えないので、ありがたく頂く事にしました。
ホットミルクうまー。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます