第16話 ゴールとは? 2


 甘かった。

 砂糖菓子に落雁詰めて粉砂糖振りかけた位に甘い考えだった・・・。


 結果、宿は取れませんでした。


 村と言うある程度、閉鎖的な所で子供一人。

 泊る所を探しても、泊めてくれないよぉ~(泣)


 みんな子供一人で明らかに何かあります!てな感じの私をごめんねとは言いつつも泊めてくれなかった。

 誰も厄介事には巻き込まれたくはないよね・・・。


 で何時までも村の中をウロウロしている訳にもいかないので、森の入り口からちょっと入った所におります。

 にしても・・・もう真っ暗だしこれ以上動くと危ないので、近くの木の根元に蹲って夜を明かすことにします。

 虫とかやだなぁ・・・。



 *  *  *  *



 さて、おはようございます!!

 昨日は寝れなかったよ!

 人生初の野宿なんて無理だよ~。


 そして只今、迷子。


 いや、ね。ちょっと道から中に入った森に居たのに、道にね出れないの。

 道から入って十数メートルの所だったのに・・・。

 ここまでいくと、私は迷子の天才だな。私以上に迷子になるのが上手い人に会ってみたい!

 無事に生きていられたら・・・。


 そんな事を鬱々と考えながら道なき道を歩いていたら、視界の端を光が掠めた。

 光が見えた方向に顔を向けると、金色の光がフワフワと浮いている。

 え?・・・心霊現象てきな?

 それにしては嫌な感じとかがないが・・・。


 大きさにして、紙風船位。


 え?紙風船知らない?

 遊んだことないの?うっそだー(笑)

 一人ノリ突っ込みしてないで・・・。


 もう一度、金色の紙風船を見る。言っておくが、正確には紙風船じゃないからね、大きさが紙風船なの。


 ・・・なんかややこしくなってきた。


 とにかく!その金色を見ると、その場にフワフワしてる。

 試しに近づくと、逃げた。

 なんだろね、人間逃げられると追いかけたくなるよね!



 そんな事で、金の玉を追いかけることにしました!

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