250字の物語〜ゑゑ〜
第1話 「履く日記」
数十年前に文Tと言われる著作権の切れた小説の文章がプリントされた服が流行り、今日に至るまで流行り続けている。
時代の流れに連れてその形式は少しずつ変化し、自分の考えた文章を着る、履くものが出てきた。
僕は日記のズボンを履いている。
我ながら中々のセンスだ。「ありのままの自分」が大事にされる昨今、このスタイルが流行らないはずはない。
僕の彼女も感銘を受けたのか、ズボンを凝視している。
「ねぇ、舞って誰?」
背中に嫌な汗をかく。
「4月25日に二人で会ってるみたいだけど?」
彼女の顔には憤怒の二文字が浮かんでいた。
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